今日の顛末

ふう、帰宅しました。盛りだくさんの休日になってしまった。

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まずは点滴、そして聴力検査。いつものように痛い点滴を我慢して、いや、でも、さすがにもう、痛いの慣れてきたかも、とか考えながらの10分間、そして、今日は何だか聞こえている気がしないよー、と思いながら防音カプセルに入り、検査。結果、やっぱりダメで、むーん、まだまだ変動するんだ・・と想定範囲内の結果ながらもちょと凹み、先生にいつものように「良いときと悪いときがありますから」と励まされ、まあ、あと点滴は2回くらいでおしまいにしてみましょうか、という言葉で、ちょっと気を取り直し、でも、飲み薬はずっと飲むらしく、えー、あのゼリー、一生食べるのか・・と一瞬くらっと来たけれど、まあ、点滴をずっとするなんていう宣告よりは全然平気、というわけで、次は来週月曜ね、と言いながら病院をあとに。

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そして、次の予定、ばよりんの調整に、大阪、北浜、高麗橋まで行ってきました。数ヶ月前にも一度行っているし、朝、電話してから行ったので、話はスムース。まずは駒の位置を見てもらい、まあ、それほど動いていませんよ、ということで(というか、自分で直したんだけど)、その次の問題、弓を見てもらい、毛が少ない気がするということと、跳ねてしまうんです、ということをお話したところ、少し毛を増やしてみましょう、というふうに言ってくれた。そのついでに、私の弓の特徴の話や(私のはスイス製らしく、元々細めらしい)、他のフランス製のモノや、ドイツ製のモノも持たせてもらったりしながら、で、その辺で、実は近い将来に、ばよりんの買い換えを考えているんです、というような話になり、話がどんどん進んで、ちょっと見てみますか、みたいな展開になり、奥から3本のバイオリンを持ってきてくれて、これがイタリアのモダンバイオリン、そして、これが工業製品のランクの上のもの、あとこれはオールドバイオリンですね、とのことだったので、「どう違うんですか?」と聞いてみると、「弾いてみればわかりますよ(にっこり)」と言われ、うわー、と思いながらも手にとって弾いてみたところ、うーん、驚きましたよ。素晴らしい音がするではありませんか。でね、ここで私は、ほっとしたわけです。今、ばよりんを弾いても、思うような音がどーしても出ないのは、練習が足りないということももちろんあるのだけれど、それだけじゃなく、楽器の限界、というものも、大きいんだなあ、ということが、はっきりわかって、あーそっかー、大丈夫なんだー、と思えたわけです。嬉しかった。いやいや、実は私はばよりんって自分で思っていたよりずっと下手くそなんじゃないか、と凹んでいたりしたので、少し希望が湧いてきた感じ。今日触った3本の中では、イタリアのモダンバイオリンがとてもいいなあ、と思ったのだけれど、おーし、ちょっと腰すえて、自分がどんな音で弾きたいのか、ちゃんと考えよう、というモードに入りました。ああ、でも、モダンバイオリン、美しかったなあ・・。で、じゃあ色々考えて、またご相談します、ということにして、次の命題。弦を換えようか、というところへ。何だかね、E線の音量が相対的に足りないような気がしていたのと、今の楽器でもう少し楽しむために、なんとか楽器の性能以上のものを引きだしてみたい、と思っていて、弦の相談もしたわけです。職人さんが奥から出してきた弦は、まずはオブリガート。で、私のほうからリクエストして、エバピラッティも見せてもらったりしていると、「一度張って音だしてみて、相性の良い方にしましょう」ということになり、え、張ってみてって、試しに音だしていいんですか?とか驚きながら、まずはオブリガートを張ってもらうと、もうドミナントより全然いい。音量が上がった気がするし、E線も少し音が出てる。次にエバピラッティ。もう、張って音鳴らした瞬間、あ、これは違う、と私も職人さんも思ったので、ちょっとこの楽器には贅沢だけど、ということで、エバピラッティを張ってもらいました。少ししか使わなかったドミナントは、予備弦として持っておくことに。だけどさー、普通、試しに張ってみる、なんてこと、今まで経験なかったから、妙に嬉しかった。で、その後は、毛替えの作業に入るので、1時間ほど時間下さい、ということで、そこを一旦後にしたわけです。

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で、ここで、実は体調が悪かった私は、この楽器商のビルの3階から降りてくる階段の途中で、ぐるぐるめまいが起こってしまって、あ、と思う間もなく、階段を踏み外しておっこちてしまったのでした。うう。尾てい骨などなど、強打。いてー。幸運にも踊り場近くだったので、大したことにはならず、あと、めまいのせいか、手をつく、ということもなくおっこちたので、手は無傷(これ、重要)。しかし、お尻が痛いよー。足も打っているみたいで、痛いよー。ううう。

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しばらく車に乗ってボーゼンとしていたのだけれど、そうそう、阪急に行かなきゃ、と、梅田方面に車を進め、ちゃちゃっと用事だけ済ませて、また北浜の楽器商に戻ると、すっかり弓は出来上がっていて、おお、毛が増えてるよ、あ、それと、デジタルチューナー欲しいんですけど・・とソレもゲットして、上機嫌で帰ってきました。お尻は痛いけど。

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あと少ししたら、毛も乾くので、そうしたら松脂塗って、音出してみようと思います。わくわく。楽しみ。

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で、今は、ブルックナー4番を、ベーム / ウィーンフィルで聴きながら。チェリのもいいけど、これもいいなあ。