バッハのバイオリン

実家に行ってきました。アマゾンの荷物取りに。でもって、ついでに両親とご飯を食べながらおしゃべり、いかに今私の部屋でいい音が鳴っているか、力説してきましたですよ。父は「そうだろう、lllLZだからな」などと、ちょっとお間抜けな感じに満足していて可笑しかったけど。

で、帰ってきて一番に鳴らしたのは、バッハ、無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ。聴き進むうちに、むーん、こんなに美しい音楽だったのだなあ、とため息が出る感じ、私の記憶の中の音楽とはもう別物じゃないか、くらいに。私、この人の音、好きだな、ギドン・クレーメルガボットまで来たとき、うわあ、こんな演奏ができるんだ、と本気で驚いた。私の弾いたガボットは、こうじゃなかったなあ、とちょっと落胆。でも、当たり前。

本当に息が止まってるんじゃないか、と思うくらいに集中して聴いていたら、あっという間に2枚のCDが終わってしまった。ちょっと気合い入りすぎ、もう少しゆったりした気分のときに、また聴き直そうと思う。こんなに美しい音を聴きながら、全く楽しむことができなかったほどの集中っていったい何だろ。

でも、やっぱりバイオリンの音って、本当に美しい。私にとっては、これが欲しいベーシックなんだ、と思い知らされる。15年ほども、ほとんど毎日触っていた楽器だものね、私の音楽の、全てのスタートはここなんだなあ。