柘榴によせて

まだ昨日のことを反芻している。

この気持ちは、何だろう?

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不便だった時代に向ける単なるノスタルジーだろうか。そんな単純なものではない気がする。

豊かさをはき違えた世の中の居心地の悪さから、誰もいないのに、確かに血の通った人間が暮らしていた匂いのする風景に、心惹かれるのだろうか。