そして午後の部

一番の患者さんの小学生の女の子、「いつも診てもらってるからなー」と、プレゼントを持ってきた、という。一つ選んで、と、ノートや消しゴムの入ったかばんをあけてみせる。小さなメモ用のノートで、ゴムで止めるようになっていて、スウェーデンの雑貨の写真が綺麗に並べられた表紙のものを一冊手に取って、こんなのもらっていいの?と聞くと、「家にいっぱいあるからいいねん」という。「失敗品やからいいねん」。どうやら彼女のお母さんが働いているところで作っているらしく、よく見るとゴムの部分がねじれていた。子どもは正直でいいなあ。「ママにもよろしく言ってねー、ありがとう、大事に使うね。」と、そのまま手に持った一冊をもらった。結構かわいくて気に入った。なんだか嬉しい。