夜が更けた

にゃーの入った、小さくて綺麗な、おほしさまのついたまっしろな箱。今夜は私のベッドの隣において、最後の夜を過ごします。

明日には、今まで実家にいた子たちが眠っている同じ場所、山の上の眺めのいいところへ、連れて行きます。

あまりに急といえば急で、やっぱりまだ信じられないけれど、病院では、ちゃんと術中の写真も見せてもらって、摘出した臓器も見せてもらいました。これじゃあ、しんどかっただろうなあ、と思うと、涙が止まりませんでした。結局は、腫瘍が大きくなりすぎて、大きな血管を取り巻くようになってしまっていて、それをはがすのが大変で時間がかかったこと、体力的なことや、術中の出血のために、身体の維持ができなくなったこと、麻酔のかかった術中の状態で心臓と呼吸が止まったことなどなど、本当に丁寧に説明してくださって、悲しい結果ではあるけれど、おなかの中で大きくなった腫瘍を取ってもらって身体も軽くなったろうし、本当によかった、と思えました。

先生も、ちょっぴり泣いていました。

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あっという間だったな。なんだか、この数日、あっという間だった。