音楽を鳴らさない夜。いつものように、エアコンの音と、アンプのうなる音に混じって、窓の外の風の音が聴こえる。時おり通る車の音。Macのキーを叩く音。そんな、何でもない音に耳を澄ませている。

確かに今、ここに、「私」が存在している、「私」の周りには、「私の世界」がある、そして、「私」と「世界」の間には、静かな力が環流している、そんなことを感じる夜。

おやすみなさい。夜が更けていく。