Live in Brooklyn / Arturo O'Farrill

アマゾンからの荷物が届いた。Live in Brooklyn。分厚い本のシマモリさんの一枚でもあり、魔人さんお墨付きでもあるCD。わくわくしながら梱包を解いて、さっそくCDプレイヤーにセット。

わあ。私、こういうのは、得意だよ。というか、こういうのは、今まで私が聴いてきた音楽の延長線上にあるもので、このところ、少しばかり聴くことをお休みしていたからか、まずは、なんだか懐かしいと感じた。そして、多分、うちのシステムは、こういうのを鳴らすのが、とても得意。素晴らしい音がする。

思わず音量を少し上げる。平日のこの時間だもの、平気平気。外は雨だし、前の道路を歩く人もいないだろうし、誰もこのマンションにはいないだろう。

「彼らのカリブの血はニューヨークの肉体に・・」というフレーズをアタマの中で繰り返し感じながら聴き進む。今までも馴染んできたラテンやボッサ、アフロキューバンなんかに近い何かを、もっと洗練させた大人の音楽が目の前で繰り広げられる。いや、本当に「目の前で」。「空間が録音されている」との言葉に、深く頷く。私はパーカッションが大好き(次に楽器をするなら、パーカスがいいなあ、だとか思っていたくらい)なのだけれど、これは、ほんと、カッコイイ。ベースの音は、艶やかな色気、というわけではなく、どちらかというとつや消しの渋めな感じだけれど、がんがん迫ってきて、お腹に響く感じ、っていうか、わ、いま、あまり意識せずに書いたけど、このボリュウムで(決して大音量、というわけではなく、うちで鳴らす限界の音の7割程度)お腹に響く?えー。それは、凄い、と我に返る。ピアノも、「ピアノの音」がする。そう、目の前で。もしかすると、今まで買ったCDの中でも最高レベルに、ピアノは本物のピアノの音がしているかもしれない、と思う。

しかし、あまりにかっこいい。鳥肌がぞわぞわ。