愛しのタンノイ様

ああ、恋いこがれておりました。愛しのタンノイ様。やっとのことで私にそのお姿をお見せ下さったのですね。ああ、あなたを思い出してからというもの、眠れぬ夜をいくつ過ごしたことでしょう。少々の傷や、カビ、布の毛羽立ちなんて、私には何にも見えません。これから、あなたのその重量感あふれるお身体を、まず私が抱きあげて・・

とにかく、クルマまで運ばなければなりません。うー、重い。重すぎる。でも、あってよかったー。ほんと、もし無かったら、と思うと、どきどきして心臓が苦しくなったりしていましたからね。

あとは、何かをつないでみて、音が鳴るかどうか。それが問題だ。