蓮の香りのオイル

そういえば、心斎橋筋を歩いていたときに、久しぶりにTHE BODY SHOPに立ち寄った。そろそろボディ用のマッサージオイルが切れるころ、いつもは柑橘系の香りのする、少しばかり引き締める効果があるといううたい文句のものを使っているのだけれど、まあ、同じのを買うかな、くらいの気持ちでお店に入った。

入り口そばのコーナーに、見慣れない新しい商品が並んでいる。「SPA WISDON」そんなコピーに誘われて、ピンク色のボトルを手に取ってみる。そっとふたをとって顔を近づけてみると、甘い香り。記憶のすみに残っている、あの初夏のじんわりとした空気の中で感じる、官能的な香りに、南国のむせかえる熱気のなかで漂う、思考を麻痺させる甘い香り。気づいたときには、マッサージオイルとモイスチャライザを手にとってレジに向かっていた。

私は本当に甘いにおいがすきで、そのレベルは、脳みそとけちゃう、といってもいいくらいだと思う。今夜、お風呂上がりの水滴がまだついた身体にオイルを使ってみた。するすると肌を滑る感覚、立ち上る濃厚な香り、すっかり頭が停止して、いい感じに身体の力もぬける。

しばらくは、これで、楽しめそうな気がする。