木の実のペンダント

少し前に手に入れた、ベリーっぽい実のペンダント。最初はセーターの上からつけていて、何ともラブリーな感じが気に入っていた。

数日前、胸元のあいたニットを着たときに、そっか、素肌につけるとどんな感じだろう?と、試してみた。

これが、いい。とても、いい。

もともと、少し重さのある充実した感じの銀の実。黒くいぶされた感じで、身につけるとどこか温かさを感じる。命をそのまま閉じ込めた、そんなことを感じながら、いいなあ、こんな存在感、なんて思っていたのだけれど、それが素肌の上で転がることで、また別の魅力があることに気がついた。

「実」というのは、植物にとって、生殖の結果にうまれるもの、そして、次代に命を届けるための、生きる力を閉じ込めた結晶。もちろん、金属にとってかわった実には、そんな力はない。言い換えれば、力を奪った結果の金属の塊が、ここにあるのだけれど、そのまんまの力が、この小さな重い塊にも潜んでいる感じがする。私の生きた肌の上にのっかることで、そんな力がよみがえる、独りよがりないい方だけれど、そんなふうに感じる。

とても、いい。私の心の有り様に、静かで強い影響を与えてくれる。

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このペンダントの作家さんの作品、次もとっても楽しみにしているところ。そのほかのメンバーさんも、魅力的すぎて、もう数日前から私はわくわくしています。明日いよいよ初日、NOMAMISE