再び、いい音と暮らそう

今日は、久しぶりに、自分の部屋に「いい音がある」ということを意識している。まるでもう、当たり前のようにそこにあったいい音が、今日は何故か私の中でクローズアップされる。今、鳴らしているのはサックスのバッハ、このところのお気に入りの1つ、このシステムに合う、というのもあると思うのだけれど、本当にその音は素晴らしく、私を平静な場所へと連れて行ってくれる。

オーディオなんて何にも知らなかった私が、こんな贅沢な身分になってしまったことを、今更のようにまた驚く。運命、というものがあるとするならば、私の運命というものは、とても、とても入り組んでいるけれど、とても、とてもたくさんの人に支えられている。

「いい音」が私の中に流れ込み、心の中の静かな水面にさざ波が起こり、ゆっくりと広がっては消える。

今夜はゆっくり休もう。