今日のチャイ5

帰りにちょっと足を伸ばして、品揃え豊富ないつものCDショップに行ってきた。収穫は、チャイ5二種類。両方とも本当はアマゾンで注文していたものだったんだけど、どーもアマゾンは不調続きで、しばらく待った挙げ句に「この商品が入手できないことがわかりました」というパターンになることが多いので、見つけたら買ってしまおうと思ってた。シャイーのと、チェリビダッケの。もしかしたら、対極なのかも、みたいな2枚。

で、とにかくシャイー。聴いてみた。

冒頭から、男らしい演奏、なかなかに洗練されていて瑞々しい。ああ、これを男の色気、と表現したんだな、あの人は、というのがわかる感じ、チャイ5の正しい姿の一つだなあ、と思う。何かが目立ちすぎるでもなく、音全体が塊になりすぎることもなく、美しい流れでよどみなく進んでいく。ロマンチックも十分含んでいるのだけれど、過剰な甘さがなくて気持ちがいい。今まで聴いてきたチャイ5のどれとも似ていなくて、ある側面から見ればとても華やかだ、とも言える。

1楽章から4楽章まで、その流れはテンポよく途切れることなく、あっという間に一曲が終わるように感じる。かといって、無表情にするりと終わってしまうわけでは決してない。

聴き終わって、なんとも気持ちのよい爽快感の残る演奏。こういう演奏に出会えて、幸運だと思う。