靴を買った

少し前のことなのだけれど、靴を買った。で、微調整をしてもらって、一昨日、宅急便で届いた。本当は取りにいって履いてみるべきだったんだけれど、時間を作れるかどうかわからなかったので、届けてもらった。

で、昨日、早速、おろして履いてみた。結構しっかりした硬い革で出来ている靴なのだけれど、素足で履くことを前提で選んだので、最初は痛いかな、と思いながら、まあ、職場に行くだけだったら、それほど歩くこともないだろう、と思って気軽に足を入れたところ、思ったとおり、かかとの縁のところと、履き込みのステッチのところは、ちょっと痛い。まあいいや、履いているうちに足に馴染んでくるだろ、と玄関の扉を開けて歩き出した。

階段を下りているうちに、あれ?と気づく。かかとのところ、すれてくるかな?と思っていたのに、全くその気配がない。硬い、と思った革が、足の動きにくっついてくることで、ヘンにすれることなく、気持ちよく吸い付いていることに驚く。私の足は、どうやらアキレス腱のところがヘンらしく、いつも新しい靴はかかとのふちのところに靴擦れができる。なのに、できない。こんなに当たっているのに、傷にならないんだ。びっくり。さすがに、履き込みのところのステッチが当たっているところは赤くなっていたけれど、マメになるだとか、そういうレベルじゃなく、単に赤いだけ。お昼休みには、履いて結構歩いたけど、平気だった。

そんなに高価なものではないのだけれど、作り方がマジメな感じが気に入って買った靴。実はこのお店は、某靴にうるさい方が、いつのことだったか、そこの系列の東京のお店で靴を買った、だか、修理をした、だか、そういうようなことを言ってらして、その記憶のかけらから、行ってみる気になったお店。女性モノの靴は本当に少ししかなくて、でも気に入ったモノが見つかってよかったなあ、と思っていたのだけれど、こんなに足の動きをとらえたまま離さない靴は、初めての体験だ。TOD'Sのドライビングシューズでさえ、最初は靴擦れになったもの。あんなに革は柔らかいのに。

靴というものへの、認識がちょっと変わった。マジメに作ってあるということがどういうことなのか、ちょっとだけ解った気もした。