大切なこと

役割を果たす、というのは、大切なことだと思っている。というよりも、役割、というのは、自分自身だ、とも思っている。自分で思う自分の役割、そして周囲が私にこうあってほしいと願う役割、その境目がなくなることが、今の理想。そして、それに向かう自分の流れが出来上がっていくことが、私の生きる目的かもしれない。

それは、自分の気持ちを殺すということでもなく、役割を演じるということでもなく、そう、周囲の願う私というのは、きっと、私が私らしく生きることと殆どイコールのはずだ、と思えるようになってきている。

過剰適応。それが私を表現した言葉の一つだったけれど、でも、そこには周囲の願いがあるのだもの。それに気づけば、過剰適応は、過剰ではなくなって、私の願いというものに姿を変える。そして、その周囲というものに目を向けたとき、それはあまりに膨大で、どこまで行っても周囲は続いていて、気が遠くなるほどの真理に限りなく近づいていくんだ、と思わされる。

大切なことは、私が私であり続けること。私の「形」がなくなっても、私であり続けること。肥大した「私」でもなく、矮小化した「私」でもなく、ただの「私」であり続けること。背筋を伸ばして、まっすぐ前を見よう。